2013年2月25日月曜日

「旭川グリーンツーリズムフォーラム」が開催されました

先日2月18日に、旭川グリーンツーリズム会議主催の「旭川グリーンツーリズムフォーラム」が開催され、昨年12月に士別市でおこなわれた「食育シンポジウム(上川総合振興局主催)」の際に一緒になった、十勝浦幌の近江正隆氏の講演とあわせて、アグリテックの中田が「旭川の農業体験の現状と今後」としてお話しさせていただきました。近江さんとは最近いろんな場面でご一緒させていただいております。会場には60名あまりの農家さん、農業関係者のみなさんが集まりました。

近江さんからは、「地域・人・食の絆を育む農村生活体験」として、十勝で実践している取組についてお話しがありました。企業の人材育成プログラムとしての農業体験から、生きる糧としての食への理解、農業の大切さ、また地元の子どもたちにできることとして、地域発見や農業体験の取組を学校の授業の中で実践してもらい、地域全体で農や食について考えていこうという取組を実践中です。

近江さんの講演

中田からは、教育旅行をテーマに、旭川での農業体験の現状と今後についてお話ししました。近年の北海道への修学旅行の変遷と、物見雄山的観光から体験型に変わってきている修学旅行についてお話しさせていただきながら、農業体験受入の意義等お話ししました。

中田の講演

旭川では農泊許可農家を増やし、農業体験による農業理解等を進めていますが、教育旅行では季節柄繁忙期に重なることが多いため、受入農家の調整が厳しい現状があります。旭山動物園など、教育旅行では高い確率で行程に含まれる学校が多く、その中で農業体験のニーズも高まってきています。

旭川周辺で農業体験の受入農家がもっと広がっていけば、教育旅行の拠点にもなりやすく、また旭川農業の理解、食の大切さなどを伝えていく場として子どもたちをはじめ消費者へのメッセージ力も高まっていくかと思います。農業体験の受入は、わたしたちにできるものではありませんし、農家のみなさんの「ほんものの力」にまさるものはありません。ぜひ農業体験受入の輪をもっと広げていければと思います。