2012年11月22日木曜日

美深町より視察がありました

本日は、道北の美深町よりアグリテックに視察がありました。美深町は旭川市より北に約90km。旭川市と日本最北端のまち稚内市のちょうど中間に位置しています。チョウザメの水族館でも有名でしょうか。町を南北に流れる天塩川では、明治初期北海道への探検家である松浦武四郎が天塩日誌にチョウザメの群れを見たと記しているように、かつて北海道の河川にはチョウザメが遡上していたといいます。

さて、美深町では観光に力を入れており、とりわけ教育旅行誘致を目的に今年「北ほっかいどう教育旅行推進協議会」を発足させ、教育旅行定着促進に向け受け入れ体制を整えています。その一環で、とくに農業体験の受け入れについての勉強させてほしいとの依頼で対応させていただきました。

まずはじめに失礼ながら美深町単独での教育旅行誘致は無理と否定的なお話しさせていただきました。教育旅行の平均的人数は200~300人。まず①宿泊施設をどうするかという点が難しいところで、美深にはそれだけのホテル等がまずない。②教育旅行の体験観光化してきましたが、どこでもできる体験や観光では集客は難しい。③そして教育旅行では地理的な立地も誘致条件のひとつになる。美深で3泊4日滞在するだけの目的達成型のコンテンツがあればいいが、修学旅行は楽しみ思い出つくりもかねるため、北海道観光はあちこち移動するのが常。地の利を活かすためには、ここでしかできないものの提供が必要。

・・・なんて、偉そうなこと言ってしまいましたが、現実です。

そこで提案したのが、農家民泊。3~4人単位の分宿型で、自然の農家の営みの生活体験をおこないながら、滞在時間をとってもらいほかの観光施設と絡めるというのがイチバンの近道ではと提案。実際、アグリテックにも農家民泊の問合せが多く、キャパがまだ小さい分、断っているのが現状。アグリテックも旭川以北の活性化に力を入れているので、ぜひ検討していただき、一緒に「きた北海道」を元気にしていきましょう!


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