2013年2月25日月曜日

美瑛「地域づくりセミナー」に参加してきました

先日2月21日に美瑛町で開催された「地域づくりセミナー(美瑛地域交流促進協議会主催)」に参加してきました。講師は、和歌山県田辺市で廃校を活用したグリーンツーリズムの取り組みをおこなっている「農業法人 株式会社秋津野(秋津野ガルデン)」副社長の玉井常貴氏です。ちなみに、北海道で講演等お話をするのははじめてとのことで、貴重なお話を聞く機会となりました。事務局の泉さんありがとうございます。

さて、秋津野ガルデンは、地域ぐるみでグリーンツーリズムに取り組んでいる地域ですが、はじめからグリーンツーリズムありきではなく、秋津野の古くからの「ふるさと愛」と、「地域住民による話合いの積み重ね」で住民の合意形成をしながら現在に至っています。市町村合併や少子化の中、地域の中心、よりどころとして存在していた学校の廃校が決定し、なんとか残せないかと市に提言書を提出。最終的に地域に法人をつくり、学校を買収。現在グリーンツーリズムの核として、さまざまな活動を展開しています。

秋津野ガルデン玉井副社長のお話

現在もミカンの産地である秋津野は、離農者や高齢化にともない、地域農業の衰退は地域の衰退と同じとして、幾多の危機も地域内で知恵を出し合って乗り越えてきたといいます。地域住民の思いと後世にどう地域を残していくか、これらをひとつずつ形にしてきたものがいまの秋津野ガルデンといいます。

アグリテックでも廃校活用の事業をおこなっていますが、地域資源や人材などの宝探しなどからはじめ、廃校ありきではなく結果的に廃校をどう活用するのかということが大切なことと思いながら取り組んでいますが、玉井さんの地域づくりのお話を聞いていて、あらためて地域の合意形成をいかに進めていくか、そういったひとつひとつのプロセスが大切だとさらに感じました。

講演後は、昨日同協議会主催でおこなった「空家・古民家再生セミナー」の講師で(残念ながら予定があって行けなかったのですが)、全国廃校活用ポータルサイトの運営および全国廃校活用セミナー等を主催しており、アグリテックの中田とも懇意にさせていただいている(財)都市農山漁村交流活性化機構(まちむら交流機構)の畠山氏とも一緒に、秋津野ガルデン玉井さんとお酒を飲みながら意見交換をさせていただきました。

ちなみに、まちむら交流機構の全国廃校セミナーは昨年西日本から実施しており、今年は東日本での各所で開催。北海道は10月に開催予定とのことです。